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テルモ,痛くない先細注射針を岡野工業と共同開発

2005/05/27 19:00
木崎 健太郎=日経ものづくり
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従来の注射針の製造方法
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新しく開発した先細針の製造方法
新しく開発した先細針の製造方法
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製品はホルダーに組み込んだ形態になる
製品はホルダーに組み込んだ形態になる
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 テルモは先端の直径を0.2mm(33G,33ゲージ)に細めたテーパー型注射針「ナノパス33」(販売名マイクロテーパー針)を2005年7月1日から出荷する。根本より先端が細いテーバー形状にすることによって,注射時の痛みを軽減できる。外径だけでなく内径もテーパー形状にすることで,注入抵抗も従来並みに抑えた。糖尿病の治療で,インスリン製剤を患者自身が1日数回注射するインスリン自己注射療法に適用できる。従来の注射針のようにパイプを細くするのではなく,板金を巻いて造る新製法を岡野工業(本社東京)と共同開発した。

 従来一般的に使われる,テーパーのないインスリン用注射針は31G(0.25mm)で,これより20%細くした。一方で内径は根本が28G相当,先端が30G相当と広くし,注入抵抗は31Gと同等にした。曲げ強さも同様に31Gと同等レベルを確保。長さは5mm。同様のテーパー型注射針をノボノルディスクファーマ(本社東京)が製品化しているが,内径はテーパー形状ではないという。

 量産技術の確立に4年間を要したという。まず岡野工業が順送プレス金型で,台形形状の板金を丸める。その後,テルモがつなぎ目を溶接し,刃面を加工し,ホルダーに装着して完成させる。材料はSUS304。「表面をきれいに処理してある板を曲げて作るため,内面も従来品より滑らかになり,これも注入抵抗の減少に効いている」(岡野工業の岡野雅行代表社員)。希望価格は70本で2100円。製造コストは従来製品よりかかるが,症状の重い糖尿病患者の場合には,健康保険の範囲内で購入できる価格という。

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