任天堂が，E3の開催に合わせて発表した次世代ゲーム機「Revolution（開発コード名）」。昨年のニンテンドー DSの発表時同様に，多数のメディア関係者が集まった。発表会の模様を写真を中心にレポートする。
発表会は昨年同様，ロサンゼルスのハリウッド近郊にある複合施設「Hollywood ＆ Highland Center」で行われた。著名な映画館「チャイニーズ・シアター」に隣接しており，カメラを手にする観光客も多い一角である。
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発表会では冒頭から，任天堂 取締役社長の岩田聡氏が登場。「昨日の夜もゲームを楽しんだ」ことを語ると，聴衆から歓声が上がる。
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「360ではなく，ウチは20億だ」。米Microsoft Corp.の次世代ゲーム機「Xbox 360」を引き合いに出しながら，これまでに累計20億本のゲーム・ソフトを出荷したことを紹介。
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携帯型ゲーム機の北米での販売数では，メーカー別のシェアで任天堂が94％を占めるとした。ゲームボーイ アドバンスやニンテンドー DSの販売が好調なためとした。
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ニンテンドー DSに関して，無線LAN機能を使ってオンライン・ゲームを楽しめる「Nintendo Wi-Fi Connection」に力を入れていくとし，既に25社以上のゲーム・ソフトのメーカーが関連するゲーム・ソフトを開発中であることを明らかにした。IGN Entertainment社の「GameSpy」と呼ぶ技術を用いることで，様々なホットスポットを経由して，ニンテンドー DSのユーザー同士がオンライン・ゲームを楽しめるという。
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開発中のRevolutionの試作機を手にする岩田氏。発売は2006年の予定だが，「春なのか夏なのか，といった具体的な時期については何も言えない」（任天堂 広報部）とする。任天堂は「まったく新しいゲーム体験をもたらす」とするが，詳細の多くは伏されたままである。ただし発表の場では，無線LANの搭載を強調していた。ゲーム・コントローラはもちろん，家庭内のほかの機器とも無線で接続する用途を想定中のようだ。
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Revolutionのマイクロプロセサには米IBM Corp.が開発中の「Broadway（開発コード名）」，そしてグラフィックスLSIにはカナダATI Technologies Inc.の「Hollywood（開発コード名）」を使う。ソニー・コンピュータエンタテインメントや米Microsoft Corp.が同時に発表した次世代機では，動作周波数などの演算性能を高らかにうたっているが，今回の任天堂の発表会ではそうした内容は出なかった。演算性能以外の部分を強調していく考え方とみられる。
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