世界で初めて垂直記録方式HDDを搭載
世界で初めて垂直記録方式HDDを搭載
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 東芝は,垂直記録方式のハード・ディスク装置(HDD)を搭載した携帯型音楽プレーヤ「gigabeat F41」を2005年6月下旬に発売する。垂直記録方式HDDを搭載する世界初の機器となる見込み。価格はオープンだが,市場想定価格は4万5000円程度。同社は垂直記録方式のHDDを2005年第2四半期(4月~6月)から量産すると表明していた。

 gigabeat F41は,記録容量が40GバイトのHDDを搭載する。外形寸法は63mm×16mm×106mmで,質量は160g。記録密度を高められる垂直記録方式を使ってディスク枚数を減らしたことで,記録容量が同じ従来モデルのF40に比べて3mm薄く,10g軽くできた。2005年5月に発売する記録容量10Gバイト~20Gバイトのモデル「gigabeat F11」「同F21」と大きさと重さは同じである。

 垂直記録方式は,記録媒体の表面に垂直な方向の磁化を利用してデータを記録する方式。面に対して平行に記録する現行の長手記録方式に比べて,より高密度にデータを記録できるとされる。東芝のほかにも,米Hitachi Global Storage Technologies, Inc.が2005年後半に,米Seagate Technology LLCが2005年中に,富士通が2006年度後半(2006年末~2007年初頭)に実用化を予定している。