2005年内に全世界で発売予定
2005年内に全世界で発売予定
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 マイクロソフトは2005年5月13日午前11時半から,東京・六本木ヒルズ内で「Xbox 360」の発表会を開いた。進行役を務めた同社 Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏がXbox 360の筐体を披露すると,報道陣がいっせいに舞台に詰めかけて写真撮影を始める一幕があった。

 Xbox 360の大きさは小ぶりなデスクトップ・パソコンと同程度。デザインは日米のチームが共同で手掛けた。前面にある電源ボタンに緑色のイルミネーションを入れたのは日本のデザイナのアイデアだという。会場で見せた筐体の背後を覗くと,ディスプレイなどを接続するコネクタ部分は空洞のままで,モックアップであることを物語っていた。

 3個のPowerPCコアと1Mバイトの2次キャッシュなどを集積したマルチコア構成のマイクロプロセサを搭載する。動作周波数は3.2GHz。浮動小数点演算性能は115.2GFLOPSと,1.466GFLOPSだった初代「Xbox」に比べて約80倍である。各PowerPCコアは,128ビット・レジスタを使ったSIMD演算が可能な「VMX-128」ユニットを備える。VMX-128のレジスタのエントリ数は128個。2本のスレッドを並列処理するためにこれを2組備える。

 カナダATI Technologies, Inc.と共同開発したグラフィックスLSIは500MHzで動作する。10MバイトのDRAMを集積した。ポリゴン描画性能はXboxの約4倍に当たる5億ポリゴン/秒という。ピクセル・フィル・レートは16Gピクセル/秒。

 マイクロプロセサの入出力インタフェースのデータ転送速度は21.6Gバイト/秒とXboxの約20倍。主記憶とのインタフェースは同3.5倍の22.4Gバイト/秒である。

筐体のモックアップ
筐体のモックアップ
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背面の端子部分は空洞だった
背面の端子部分は空洞だった
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