任天堂は,2005年後半から「ニンテンドーDS」向けのネットワーク・サービスを始める。利用するネットワークは,ニンテンドーDSが内蔵する無線LANである。自宅やホット・スポットなど無線LANの利用環境があれば,遠隔地のユーザー同士が「あたかも向かい合っているかのように」ゲームを楽しめるという。

 発表済みのゲーム「Animal Crossing DS(どうぶつの森DS)」を皮切りに,ネットワーク対応のゲームが今後数週間中に多数登場する予定だ。ネットワーク・サービスを利用するための追加料金は,利用する場所に関わらず無料とする。

 任天堂のサービスは,IGN社が提供するネットワーク技術「GameSpy」を採用する。IGN社がゲーム・ソフトウエア会社向けに提供する開発キットでは,ネットワーク・ゲームを開発するのに必要なミドルウエアや,ファイルのホスティングやベータテストなどの付加サービスも提供する。

 GameSpyは,既にパソコンおよび家庭用ゲーム機向けゲーム・ソフトウエア300種類が採用している。携帯型ゲーム機が採用するのは,ニンテンドーDSが初めてである。