米QUALCOMM Inc.は,同社の携帯電話機向けLSI「Mobile Station Modem(MSM)」シリーズで,Linuxをサポートすると発表した(発表資料)。このところ,携帯電話機のOSとしてLinuxの採用が増えており,QUALCOMM社は各種アプリケーションや開発ツールが転用できることを期待している。同社はこれまで自社開発のOSを利用しており,サード・パーティのOSを採用するのは今回が初めてとなる。

 Linuxに対応する最初のLSIは「MSM6550」で,既に入手できる。同LSIは,CDMA2000 1X Revision 0およびA,CDMA2000 1xEV-DO(Revision 0),GSM/GPRS対応の高機能版。このほかにも,UMTS(W-CDMA),HSDPA,CDMA2000 1x EV-DO Rev. A対応の高機能版LSIでも,Linuxをサポートすることになる。