米Broadcom Corp.は,2005年4月4日,PCI Expressに対応する無線LAN用チップセットを発表した(ニュースリリース)。同社は,「無線LAN用チップセットでPCI Expressに対応するのは業界で初めて」とする。デスクトップ型やノート型のパソコンに向ける。なお米Intel Corp.は,同社が提唱するノート・パソコン向けプラットフォーム「Centrino」の次世代版(開発コード名はNapa)で用いる無線LANモジュールで,PCI Express互換のインタフェースを利用する予定である(関連記事)。

 チップセットの名称は「BCM4311」。2.4GHz帯を利用するIEEE802.11g,および5GHz帯を利用するIEEE802.11aに準拠する。Broadcom社の独自技術である「BroadRange」に対応した。伝送距離を同社従来品よりも50%程度高められるとしている。同様に独自技術による高速化モード「125 High Speed Mode」にも対応する。既に,一部の顧客にサンプル出荷を開始したという。