AH-J3003S
 日本無線は,ウィルコムより2004年7月に発売された日本無線製PHS「AH-J3003S」向けに,個人情報の漏洩を防ぐソフトウエアを,2005年4月1日より提供する(発表資料)。AH-J3003Sは事業所用の内線網を利用して電話の受発信が可能で,主に企業向けに売り上げを伸ばしているという。今回,2005年4月1日の個人情報保護法の施行に合わせて,セキュリティ機能を強化するファームウエアを提供する。

 機能の追加方法は,パソコンで日本無線の「AIR-EDGE PHONE」サポート・サイトからソフトウエアをダウンロードし,パソコンとAH-J3003S本体を付属のUSBケーブルで接続してインストールを行うというもの。今回のファームウエアによって付加できる機能は以下の2つである。

 (1)リモート・ロック機能:端末を紛失したときに別のPHS端末やISDN公衆電話からあらかじめ設定したコマンドを送信することで端末の操作をロックしたり,端末に保存された全データを消去することができる。

 (2)ワンタイム・パスワード機能:AH-J3003S端末からWWWブラウザや電子メールを利用する場合,電話機本体とは別の端末に表示されるワンタイム・パスワードを入力することで,同パスワードで管理されているネットワークへアクセスできるようになる。パスワードを表示する端末としては,汎用のカード端末などが使える。