トヨタ自動車はニューヨーク・モーターショーで「Lexus GS」のハイブリッド車「Lexus GS 450h」を発表した。米国では2006年の春に発売する。エンジンを縦置きする後輪駆動車としては初のフル・ハイブリッド車となる。これまでに後輪駆動のハイブリッド車としては「クラウンマイルドハイブリッド」や「Silverado Hybrid」といった例はあったが、いずれも燃費の改善幅が限られる“マイルド”ハイブリッドだった。

図1◎「GS 450h」フロントビュー。

 排気量3.5LのV型6気筒エンジンを搭載し、モータを合わせた最高出力は224kW(300hp)以上。後輪のみの駆動で、スタートから100km/hまで6秒以下で加速するという。排気量4.3LのV型8気筒エンジンを搭載する「GS 430」のタイムが5.7秒のため、V8並の加速性能を持つと推測できる。燃費に関しては2.0Lの4気筒エンジンを搭載するセダン並みで、さらにエミッション性能に関しても業界トップクラスという。

 「GS」シリーズの最高級モデルという位置付けのため、「GS 300」「GS 430」に設定するオプション装備の多くを標準とする。ただし、外観上でハイブリッドモデルと判別できる違いは、エンブレム、18インチホイール、タコメータの代わりとなるパワーメータなど数少ない。