トヨタ自動車などは2005年3月10日、愛・地球博のトヨタグループ館を開館し、楽器を演奏するロボットや一人乗りの電気自動車「i-unit」などを報道機関向けに公開した。

 トヨタグループ館は、トヨタ自動車をはじめトヨタグループ16社が共同出展する展示館。室内で行われる二つのショーと、館の周囲にある技術展示で構成する。地球循環型パビリオンを目指して建てられた建物は、解体・リユースを前提とする鉄骨、再生紙などで作られている。

図1◎開館したトヨタグループ館。豊田自動織機、トヨタ自動車、アイシン精機、デンソーなど16社が共同出展する。 図2◎公開に先立ち、トヨタ自動車の張富士夫社長などがテープカットを行った。

 館内に進むアプローチには、グループ各社の部品技術やシステム、環境技術などの展示が行われている。また、ショーの出口にも、燃料電池搭載スポーツカーなどを展示している。

 館内で最初に行われるのは、楽器を演奏するロボット7台と観客との掛け合いを行うロボット1台のユニット「CONCERO(コンチェロ)」による楽器演奏ショー。

 楽器を演奏するロボットは、「道具を使う」ことをコンセプトに考えられたもので、人工の唇を装備し、実際に指を動かすことで、トランペットなどの楽器を演奏する。

図3◎トヨタ・パートナーロボット「CONCERO」による楽器演奏ショー。 図4◎メインショーには、一人乗り電気自動車「i-unit」や搭乗歩行型ロボット「i-foot」が登場。

図5◎i-footは乗降時に姿勢が低くなる。 図6◎i-unitは車体下側のボールねじを回転させることで、ホイールベースの伸縮が可能。駆動はリアのホイールインモータ2台による。