韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.や韓国Hynix Semiconductor Inc.などの大手韓国DRAMメーカーは,半導体生産ラインにおけるNAND型フラッシュEEPROMの生産能力の割り振りを増やし,DRAMよりもNAND型フラッシュの生産量を大きく引き上げる計画だ。NAND型フラッシュのビット換算需要が2005年通年で対前年比2.5倍になると見込んでいるからだ。
計画通りに韓国メーカーのフラッシュEEPROM生産が拡大すれば,その影響で,世界のDRAM生産量の伸びが2005年後半に鈍化する可能性がある。現在はDRAM需要が最も下がる時期で,アジア以外の地域で価格の下落が止まらないが,2005年後半にパソコン需要が増えれば,米国の新学期需要が立ち上がる7月以降のDRAM需給は2004年と同様にタイトになるだろう。
(菊池 珠夫=日経マーケット・アクセス)
表●DRAM代表品種の2005年2月25日までの30日間(1月27日~2月25日)移動平均価格(ICIS-LOR社調べ) | ||||||||||||||
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注)対前週比は2005年1月20日~2月18日の30日間移動平均価格との比。
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地域別のDIMM価格の推移(~2005年2月25日,ICIS-LOR社調べ) |