36米ドルの端末「HOP1803」。
36米ドルの端末「HOP1803」。
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左端がCDMA2000 1x方式の端末(60米ドル)。残り3機種は使い捨て(使い切り)型の携帯電話機。価格は左から49米ドル,30米ドル,30米ドルである。
左端がCDMA2000 1x方式の端末(60米ドル)。残り3機種は使い捨て(使い切り)型の携帯電話機。価格は左から49米ドル,30米ドル,30米ドルである。
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 米Hop-on Wireless,Inc.は,価格が36米ドルのGSM方式の携帯電話機を「3GSM World Congress 2005」に出展した。使い捨てではなく,充電により数百回の利用が可能。101画素×64画素のモノクロ液晶パネルを備えた900/1800MHzのデュアル・バンドの機種で,中国メーカー製の600mAhのLiイオン2次電池を使い,連続通話時間が4時間,連続待ち受け時間150時間を確保するという。

 南米や東欧,アフリカ諸国の携帯電話事業者への採用を狙う。同社は「今,アンゴラの事業者に,1万台の契約をしたばかり。アフリカや東欧地域で,低価格機種への強い需要がある」(米Hop-on Wireless,Inc. V.P.,International Sales & MarketingのJohn Papadakis氏)と語る。

 名称は「HOP1803」。ゲーム機能やショート・メッセージ機能なども備える。電話帳の登録可能な件数は最大50件。GSM方式のチップセットや液晶パネルのメーカー名は明らかにしていないが,台湾のメーカーの部材を多く使い,中国の工場で生産するという。同社は CDMA2000 1x方式の携帯電話機も,今回の展示会で初出展した。価格は60米ドル。このCDMA方式の携帯電話機には米VIA Telecom,Inc.のチップセットを用いている。同社はこれまでに,価格が30米ドルの使い捨ての携帯電話機を発売していた。