液晶テレビやテレビ向けパネル事業にとって,本当の勝負の年は2006年になりそうだ。消費者の購入動機につながる,高精細の画像の利用環境が一斉に整うからである。2005年は液晶テレビの低価格化を推し進めることによって,消費者にとって値ごろ感のある製品を実現するための体制作りの年になる。液晶パネル各社は,2005年中に生産効率に優れた大型ガラス基板対応の生産ラインを次々に稼働させ,液晶モジュールの低価格化を推進する見込みである。しかし,2006年に液晶テレビの爆発的な需要を喚起するためには,これだけでは不足である。セット・レベルでの生産体制や販売体制を改善することが条件になりそうである。
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