三菱化学は，結晶欠陥密度が面全体にわたって均一な2インチ型のGaN基板の量産を近く開始する。2005年4月ころに100枚／月の規模で同社の筑波事業所で生産を始めて青紫色半導体レーザやLEDメーカーなどに売り込みを図り，2005年10月に1000枚／月の量産規模にもっていきたいという。価格は当初「数十万円／枚になりそう」（同社）。 同時に，青色光を赤色光と緑色光に変換できる蛍光材料も新たに開発した。これまでは，青色光を黄色光に変換する蛍光材料を使うことで「青＋黄」で白色に近い光をつくり出す場合が多かったが，今回の蛍光材料を使えば「赤＋緑＋青」の3原色で白色をつくることができる。これらを組み合わせることで，高輝度白色LED向けの材料メーカーとして世界トップの座を狙うとする。
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