米Texas Instruments,Inc.(TI社)は,雑音特性と歪み特性が業界で最も良好であることをうたう完全差動型オペアンプ「THS4509」を発売した。入力換算雑音電圧は1.9nV/√Hz(入力信号が10MHz以上の場合),2次高調波歪みと3次高調波歪みはそれぞれ-75dBcと-80dBcである(入力信号100MHz,負荷1kΩ,出力2Vppの場合)。今回の製品と同じく入力と出力がいずれも差動信号に対応する完全差動型オペアンプの競合他社品と比べると,2次高調波歪みで10dB,3次高調波歪みで20dB~30dBほど改善するという。携帯電話の基地局や半導体テスタ装置,計測器,医療機器などに向ける。
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