米Motorola,Inc.は,2004年第4四半期(2004年10月~12月)の業績を発表した(発表資料)。売上高は88億4000万米ドルに達した。これは,前年同期に比べて27%(19億米ドル)増である。2004年通期の売上高は313億米ドルで,2003年の実績を35%も上回った。いずれも同社が「記録的」と自画自賛するほどの大幅な伸びとなった。

 好調の理由は,携帯電話機の売り上げの大きな伸びである。同社の携帯電話端末部門Personal Communications の2004年第4四半期における売上高は49億米ドルに達し,前年同期に比べて51%も増えた。営業利益は5億2600万米ドルで,利益率は10%を超えている。通年でも,携帯電話端末部門の売上高は対前年比53%増,営業利益では同257%増という大きな伸びを記録した。

 同期に売り上げた端末台数は,前年実績を42%上回る3180万台に達した。これにより2004年第3四半期において13.6%だった同社の市場シェアは,16.6%まで伸びるものと予測している。

 ちなみに,前日業績発表した英Sony Ericsson Mobile Communications ABの第4四半期における販売台数は1260万台で,前年同期から58%増加していた(Tech-On!の関連記事)。Sony Ericsson社のほうが伸びは大きいが,売り上げ台数ではMotorola社が上回った。