アスペクト比が16:9の2.7型ワイド液晶ディスプレイを搭載する
アスペクト比が16:9の2.7型ワイド液晶ディスプレイを搭載する
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 米Sony Electronics Inc.は,ソニー製のCMOS型固体撮像素子(CMOSセンサ)を搭載したビデオ・カメラ「DCR-PC1000」を「2005 International CES」に出展した(ニュース・リリース)。いわゆるトイ・カメラを除くと,家庭用ビデオ・カメラによるCMOSセンサの採用は世界初とみられる。今回の製品は撮像素子を3個搭載した3板式である。同社による想定実売価格は1300米ドル。米国での発売は2005年4月の予定だ。

 ソニーのCMOSセンサは従来,携帯電話機用だった。しかし,ここにきてニコンの高級一眼レフ機「D2X」に採用されるなど,その殻を破り始めている(日経エレクトロニクスの関連記事)。今回のビデオ・カメラもこの流れに沿うものといえる。「CMOSセンサの高感度化技術を確立した。低消費電力で低コストというもともとの特徴が生かして,今回3板式を採用した」(ソニー)。

 ただし現時点では,CMOSセンサの光学サイズや画素数といった仕様が明らかにされていない。「米国で発売する2005年4月とそう大きく変わらない時期に国内でもDCR-PC1000を発売する。そのときまで仕様の公表は待ってほしい」(ソニー)。