携帯電話の契約の2004年における純増数は,auが2年連続で首位となった(発表資料)。電気通信事業者協会(TCA)が発表した2004年1月~12月の携帯電話の契約数を合計すると,auが278万1700台で,NTTドコモの217万9400台を上回ることがわかった。3位はボーダフォンで,ツーカーは4位である。なお,累計ではNTTドコモが4791万4200台で,市場シェア50%以上を維持している(図1)。auは1875万9000台で2位につけている。

 4位のツーカーは,1月~10月まで契約を減らしてきたが,11月に増加に転じた(図2)。同社は液晶ディスプレイを搭載せず,ボタンを大型化するなど,「シンプルさ」にこだわった携帯電話機「ツーカーS」を,11月18日に発売している。同社広報によると,「従来は携帯電話機を持たなかった60代~70代の顧客層に訴求することができた。従来機種はこれまで通りの推移となる中で,こうした新しい顧客層を獲得できたため,販売台数は倍増している」という。