ソニーは,ネットワーク対応の液晶テレビ・システム「エアボード」の機能をパソコンでも利用できるようにする。専用のソフトウエアをまずは2005年3月をメドに米国で発売し,その後,日本でも発売する予定にしている。日本での販売価格は1万円以上になりそうだという。

 エアボードは無線LANおよびEthernetの各インタフェースを備えており,自宅ではMPEG-2の映像を無線LAN経由で,外出先ではMPEG-4の映像をインターネット経由で視聴することができる。チューナ部を備える親機(ベースステーション)と,液晶テレビの子機で構成する。これまでは,12.1インチ型と7インチ型の専用液晶テレビを子機として親機(ベースステーション)に接続していたが,専用ソフトウエアを提供することでパソコンも子機として利用できるようにした。ソニーでは今後,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」からでもエアボードの映像を視聴できるようにしたいとする。

 エアボードでは接続できる子機の台数を最大4台までと制限すると共に,事前に接続を許可する子機を登録しておく。これにより,1台の親機からの映像を不特定多数のユーザーが取得できないようにしている。

 2005年1月6日に開幕する「2005 International CES(CES 2005)」では,同ソフトウエアを使ったテレビ番組の遠隔視聴のデモンストレーションを行う。