電力の需要量と供給量のバランスが崩れそうな場合に、需要量を減らして解決するデマンドレスポンス(DR)。この自動化に、京セラが注力している。営業している店舗などを使った実証実験では、自動化によって短時間でDRの準備を整えたり、結果を自動で報告したりできることを確かめた。DRの自動化を目指す京セラの狙いや、これまでの成果について、実験を指揮する同社 研究開発本部の草野氏が解説する。(本誌)
2016年に日本で始まる電力小売りの完全自由化などの「電力システム改革」によって、電力の供給体制が大きく変化する注1)。これまで電力供給を受けるだけだった家庭や企業などの需要家も、積極的に電力需給の調整に関わることになりそうだ。