開発現場で多用される測定器であるオシロスコープ。正しい測定結果を得たり、機能を最大限活用したりするにはコツが要る。連載第2回となる今回は、オシロスコープの測定性能を引き出す上で欠かせないアナログ部に関する知識を解説してもらう。実際に測定を始める前にすべき準備を含めて、測定精度を高める上で重要なポイントをまとめてもらった。(本誌)

 電気信号の時間的な変化をそのままディスプレイ上に波の形で表示する装置であるオシロスコープ。実は、オシロスコープを使う測定の基本の多くは、アナログの測定である。このアナログというのは付き合いがなかなか難しい。少し使い方を間違えるとへそを曲げてしまう。今回は、どのようにアナログ部を扱っていくかを解説していく。