先日読んだ「ハルロック」という漫画に興味深いエピソードがあった。ハルロックは電子工作が好きな女子大生が周囲を巻き込んでいろんなものづくりをする漫画だ注1)。その中で主人公が、猫が「Twitter」で“つぶやく”システム「neko-tter」を制作した。首にかけた猫鈴型のセンサーで猫の状態を検出して、連動する「Raspberry Pi」のプログラムがTwitterに「トイレなう」「喧嘩なう」といったコメントを投稿する仕組みだ。

注1)日経エレクトロニクスの2014年6月23日号の特集「全員開発者の時代」で作者の西餅氏のインタビュー記事を掲載。

 個人的な話で恐縮だが、筆者は今年で10歳になる猫を飼っている。旅行に出かけたときなどに、猫の状態が気になって仕方がない。昨年の健康診断で先天性の疾患とみられる症状が判明したからだ。同じような悩みを抱える人は少なくないと思う。実はこのneko-tter、無線モジュールなどを手掛ける東京コスモス電機が製作して「Maker Faire Tokyo 2014」に出展した。同社はneko-tterを自作する方法を公開しているので機会があればチャレンジしたいが、猫鈴型センサーなどを作るのに3Dプリンターが必要なので自分には少し敷居が高い。1~2万円程度であれば是非購入したいので、「似たようなシステムでいいので誰かが製品化しないか」と期待している。