分解レポートではこれまで国内外の小型車を紹介してきたが、今回は初めて軽自動車を取り上げる。対象となったのは、ダイハツ工業の「ムーヴ」だ(図1)。同車は2014年12月に全面改良されているが、それ以前に購入した車両のため先代モデルとなる。分解作業は、ひろしま産業振興機構カーテクノロジー革新センターが実施するベンチマーキング活動の一環として実施され、実際の作業は2015年1月に広島市の広島国際学院大学自動車短期大学部が担当した(図2)。

図1 ダイハツ工業「ムーヴ」のシャシー
分解された状態のダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」。2014年12月に全面改良する以前のターボ車「XターボVS」である。オプションとして横滑り防止機構、低速自動ブレーキなどを備える衝突回避支援システム「スマートアシスト」が設定されていた。
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図2 分解を実施した広島国際学院大学自動車短期大学部
2015年1月にひろしま産業振興機構・カーテクノロジー革新センターによってムーヴを分解評価する“べンチマーキング”が行われた。
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