連載
世界に見る3Dプリンティングのインパクト
目次
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第3回:データを飛ばす新たなサプライチェーン
人影のない工場内に整然と並んだ100台を超える3Dプリンター。聞こえるのは、それぞれが個別のパーツを造形している3Dプリンターの稼働音だけだ。1台の3Dプリンターが動作を停止すると、どこからともなく人が現れて造形物を取り出し、次工程へ運んでいく─*1。
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第2回:造り方が売り方を変える
3Dプリンターは試作用途を中心に使われてきたが、近年では製品そのものを3Dプリンターで造形したり、成形用の型や治具を造形したりする取り組みが増えている。これをStratasys社*1では「DDM」(Direct Digital Manufacturing)と呼んでいる*2。海外、特に米国では約5年前…
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第1回:用途開発で先行する欧米メーカー
3Dプリンターは今、世界で最も注目されているものづくりの技術だろう。型を使った鋳造や切削加工といった従来の造り方からの置き換えが進む、熟練技能者に頼らざるを得なかった部分が減るといったように、ものづくりプロセスが大きく変わろうとしている。製造面だけでなく、製品の設計自体が変わり、今までにない新しい発…