なぜ米Google社が自動運転車を手掛けるのか。その取り組みを読み解くと、壮大な構想がはっきり見える。効率的な都市の構築だ。実現すれば、自動車業界の秩序は崩れる。さらにGoogle社が切り拓く道を、したたかに追うのがメガサプライヤーだ。神経を尖らせる完成車メーカーは対抗する。勝者は誰か。最前線を報告する。
特集
グーグルカーの破壊力
目次
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“線”がクルマの動きを制御する
グーグルカーに欠かせないのが高精度な地図データだ。同車は地図がない地域を基本的に走れない。先行する米Google社を追いかけて、世界で地図データの開発が始まった。重要になるのが、線データへの自動変換技術とリアルタイム情報の解析技術。ディープラーニングを活用し、最新の地図に車両が自ら更新する研究も進む…日経Automotive
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完全自動運転車は都市の“端末”
衛星、住宅、ロボット、公共交通、エネルギー、無人航空機――。米Google社が買収する多岐にわたる企業は、一見クルマと関係ないようで、「都市の効率化」という構想の中ですべてつながる。クルマは都市情報を収集する一端末だ。さらに同社の描く未来図を自らの好機と考え、メガサプライヤーが動き始めた。日経Automotive
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走る楽しみを残せるか
米Google社とメガサプライヤーの攻勢にさらされるのが完成車メーカーだ。ピラミッドの頂点の地位を維持するため、世界大手を中心に対抗する。まずはグーグルカーを上回る技術を目指す。さらに国を巻き込み、グーグルカーの普及を遅らせる。その先頭を走るのが日本だ。日経Automotive