Perspective
目次
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焼結Cuでパワーデバイスを実装、信頼性10倍、熱抵抗60%減
SiC MOSFETに迫る低損失モジュールの開発(後編)
日立製作所が開発した、電力損失が小さい新しいパワーモジュール「DuSH」の特徴や実現技術などを2回に分けて紹介する後編。前編では、「デュアルサイドゲート構造」と呼ぶ新しいゲート構造を備えた次世代のIGBTや、同IGBTを搭載したDuSHモジュールについて説明した。日経エレクトロニクス
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新型IGBTとSiCダイオードで、「フルSiC」並みの低損失
SiC MOSFETに迫る低損失モジュールの開発(前編)
本稿では、デュアルサイドゲート構造のIGBTや同IGBTを搭載したDuSHモジュール、さらにDuSHモジュールに採用予定の新しい実装技術について、開発を主導した森氏が2回にわたって解説する。今回は、日立グループのIGBTの開発を振り返りつつ、デュアルサイドゲート構造を備えたIGBTやDuSHモジュー…日経エレクトロニクス
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GTOからIGBT、そしてSiCへパワーデバイスが新幹線を進化させる
SiC採用の次世代新幹線「N700S」が誕生(後編)
SiCを搭載した次世代新幹線「N700S」の経緯を2回に分けて紹介する後編。本稿では、SiC採用によってもたらされる利点を中心に、N700Sの開発を主導したJR東海の上野雅之氏に解説してもらう。なお本稿は、2016年11月開催の「パワーエレクトロニクス・サミット2016」における上野氏の講演「東海道…日経エレクトロニクス
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電力変換機の小型軽量化が新幹線の進化の歴史
SiC採用の次世代新幹線「N700S」が誕生(前編)
次世代パワー半導体であるSiCを搭載した鉄道車両が増えている。これまでは地下鉄や在来線での採用が中心だったが、いよいよ新幹線にも搭載される。2020年ごろの量産を目指した「N700S」である。その開発を主導したJR東海の上野雅之氏に、SiC採用の経緯を2回に分けて解説してもらう。なお本稿は、2016…日経エレクトロニクス
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クルマでも分散ネットワーク、Ethernet TSNで実現
Ethernetと仮想化技術がクルマを変える(後編)
前号掲載の前編では、Ethernetが自動車内のネットワークにも浸透し、それに伴い車載ネットワークが「分散型」に変わっていくことを紹介した。後編では、どのようにして分散型ネットワークを構築するのか、その実現方法について解説してもらう。日経エレクトロニクス
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車載Ethernetが席巻、分散ネットワークを後押し
Ethernetと仮想化技術がクルマを変える(前編)
IT分野で普及したEthernet。今後は自動車内のネットワークにも浸透し、車載でも主流のネットワーク規格になりそうだ。それに伴い、車載アーキテクチャーも大きく変わる。そこで、大手車載部品メーカーのドイツContinental社に、車載Ethernetの動向や将来の車載アーキテクチャーなどについて、…日経エレクトロニクス
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水晶の完全代替なるか、MEMS発振器の実力
水晶発振器を代替できるMEMS(微小電子機械システム)発振器の最大手が、2016年に出荷を始めた新製品の技術の詳細を明らかにした。独自の周波数安定化技術によって「水晶発振器はもう要らなくなる」というほどの精度を誇る。これまで水晶発振器にはかなわないとみられてきた様々な仕様について、実測データから水晶…日経エレクトロニクス
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ビッグデータ処理を加速する、データ中心アーキテクチャー
東芝は、ビッグデータ処理に適した新たなコンピューターアーキテクチャー「Flashmatrix」を開発した。データを格納する多数のNANDフラッシュメモリーを高速な2次元ネットワークでつなぐことで、ビッグデータ処理のボトルネックになるデータアクセス時間の増大を解消する。既存システムと比べてスケールアウ…日経エレクトロニクス
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Si基板有機ELでAR画質を向上、2000cd/m2、10万対1、3415ppi
セイコーエプソンは、従来よりも表示性能を高め、小型・軽量化したARグラス「BT-300」を開発した。輝度は2000cd/m2、コントラスト比は10万対1以上、精細度は3415ppiと高い。重さも20%ほど軽くなった。この実現に貢献したのが、独自開発の有機ELパネルである。同パネルを中心に、BT-30…日経エレクトロニクス
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充電トラブル尽きぬUSB、「Type-C」充電の実態に迫る
USBの新しいコネクター「Type-C」の仕様が2014年8月に策定されてからおよそ2年。ノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどに徐々に採用されており、2次電池の急速充電に利用されている。新しい技術だけに、充電時のトラブルはないか─。市販されているType-C搭載機を利用して、その実態を…日経エレクトロニクス
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画像認識向け撮像センサー、動体を速く低電力に捉える
撮像センサー(イメージセンサー)は、人が見るための画像データよりも機械が解析するためのデータのために使われつつある。紹介する撮像技術は、これからのマシンビジョンに向けたものだ。自動運転車、ドローン、産業ロボットなどで高速に変化する対象を既存の撮像センサーとは異なる手法で認識する。生物の神経細胞にヒン…日経エレクトロニクス
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ノーベル賞級の発見をするAI、人の限界を超えた科学研究へ
まずは生命科学分野から
「2050年までに、生命科学の分野でノーベル賞級の科学的発見をなし得る人工知能(AI)を開発する」。システム・バイオロジー研究機構の代表などを務める北野宏明氏が提案する「グランドチャレンジ」の目標は壮大だ。同氏を後押しするのは、人間よりも人工知能の方が、科学的発見が得意になるとの考えである。特に生命…日経エレクトロニクス
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低い消費電力でより遠くに、IoT向けの無線LAN
無線LANにおいて、IoT向けの新規格である「IEEE 802.11ah」の策定が進んでいる。高速大容量化を追求してきた従来の無線LANとは異なり、低消費電力とカバレッジの広さを目指した規格である。IEEE 802.11ahの規格策定に関わる島田氏が、その技術的な特徴や規格化の最新動向を解説する。 …日経エレクトロニクス
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デンソーが考える、車載Ethernetのカタチ
クルマにアプリケーションソフトウエアをダウンロードして機能を拡充できる─。そんな次世代の車両情報基盤システムをデンソーが開発し、2015年10月に日本で開催された車載Ethernetに関する国際会議「5th Annual IEEE-SA Ethernet&IP@Automotive Tech…日経エレクトロニクス
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情報産業へ向かう農業、生態系の力をITで強化
IT(情報技術)による農業変革をまったく新しい方法で実現しようとしている研究者がソニーグループにいる(関連記事)。新農法では、さまざまな植物同士あるいは昆虫・動物との持ちつ持たれつの関係に着目、ITを使って最適な関係づくりを手助けする。46億年の地球の歴史で培われた生態系の仕組みを積極的に活用して地…日経エレクトロニクス
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IoTからIoAへ、人類を拡張するネットワーク
人々や機械が持つ多種多様な能力をネットワークで結びつけることで、人類にできることを最大限に拡張する─東京大学教授の暦本氏が掲げる「IoA(Internet of Abilities)」構想は、かつてない機器やサービスの領域を切り開く可能性を秘める。単なるアイデアにとどまらず、試作システムの経験を基に…日経エレクトロニクス
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nW級動作が射程内に、超低電力狙うIoT用アナログ
新たな市場が生まれれば、それに使われる技術は必ず進化する。アナログ技術も例外ではない。IoT市場の立ち上がりを受けて、アナログ回路ブロックが進化を遂げている。特にA-D変換器の低消費電力化が急だ。IoTシステム全体の消費電力に占めるA-D変換器の割合は大きい。それだけに効果は絶大だ。アナログ技術研究…日経エレクトロニクス
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5Gの大容量化を実現する、超多素子アンテナ
次世代移動通信の5Gでは、通信の大容量化やシステムの柔軟性を高める方法として、論理的なセルと物理的な基地局のアンテナ位置を分離する「セルの仮想化」や、多数のアンテナ素子を並べた超多素子アンテナの活用が検討されている。5Gに向けた移動通信システムを開発しているNECの丸田氏が、5Gの要素技術や同社の研…日経エレクトロニクス
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ファイル流通に 着目し、インターネットの 再設計を狙う
インターネットの誕生から約40年が経ち、従来のIPベースによるネットワークを「白紙から」再設計する研究が始まっている。ネットワークの役割を「コンテンツ主体」で考え、「名前」と呼ぶコンテンツの識別子を用いてファイルを伝送する「CCN(Content-Centric Networking)」と呼ばれるア…日経エレクトロニクス
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脳の情報処理の特性を活用、効果的な表示手法を生み出す
人間の脳の特性を活用することで、効果的な情報提示手法を開発する動きが出てきた。目の錯覚を利用して、疑似的な動画を低コストで表示できるシステム「変幻灯」を日本電信電話(NTT)が開発した。脳の情報処理の特性を理解し活用することで、全く新しい情報提示手法の開発に結び付けた取り組みを、同社 NTTコミュニ…日経エレクトロニクス