前回は、スイッチング電源においてDC-DCコンバーターを制御する機構の設計で重要な指標について解説した。それ以前に解説した、DC-DCコンバーターの基本構造と、状態平均化法に基づく伝達関数の算出方法と合わせて、スイッチング電源を設計する準備が整った。今回は実際に制御系を設計する手順を紹介するとともに、数式上の計算結果と実際の基板での測定値を比較し、その手順の妥当性を確認する。(本誌)