デジタル機器の設計を悩ます「ノイズ」の対策についての連載第3回。今回は、高速な信号線で考慮すべきリターン電流について解説する。ノイズの正体とその発生メカニズムを理論的に考察し、そこから上流工程で効果的な対策を打てるようにする。電磁界分布を電気力線で表したとき、プラスからマイナスへ戻らずに、はみ出した電界が多くなると、ノイズは多くなる。こうした点を踏まえた、有効な設計法を具体例で紹介する。 (本誌)