トヨタはこれまで、開発責任者に全権を任せるチーフエンジニア制度を堅守してきた。この仕組みは、車種ごとに部品の小型・軽量化を追求し、広い室内空間や低燃費の実現に貢献してきた。ただ、車種の増加とともに、部品の種類が増えて、車両の開発を根本から見直す必要に迫られている。トヨタはTNGAという働き方の改革で、原価低減と商品力向上、品質の確保という複数の課題を解決する。