手の大きさほどの飛行ロボット「Phenox」
手の大きさほどの飛行ロボット「Phenox」
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 人の動きや自分の位置を認知しながら自律飛行する小型飛行ロボットが国内から登場した。開発したのは、東京大学大学院で航空宇宙工学を専攻する2人の研究者によるグループであるPhenoxLabだ。

 「Phenox」(フェノクス)と呼ぶ飛行ロボットは、4個のローターを持つ、いわゆる「クアッドコプター」である。モーターの軸間距離が対角120mmで重さが60gと、手のひらに乗せられるほどの小型化・軽量化を実現しつつ、周囲を認識しながら飛行できるようにした(図1)。例えば、差し出した手の位置を認識してその上でホバリングする、Phenoxの下で手を大きく動かすとその方向に移動する、名前を呼ぶと飛び立つ、笛を吹くと床面に降りる、といった動作を実現した。