将来の巨大市場として注目を浴びるインドで、日系自動車関連メーカーに新しいリスクが浮上してきた(図1)。取引先のインド企業が業務用コンピューターなどで違法コピーしたソフトウエアを使っていると、完成品や部品を輸出した米国で罰金を支払う可能性が生じることである。

図1 インドで自動車市場の重要性は増している
ニューデリー市内の様子。都会の道路は極めて混雑している。四輪車に混じって三輪車の「オートリクシャー」が多く走っているのがインドの特徴である。