【点群データ処理】エリジオン、3D点群データの画像に寸法を入れて出力可能に

 エリジオン(本社浜松市)は2014年3月4日、3D点群処理ツール「InfiPoints」の新版「同 Ver.1.2」を発売した。InfiPointsは工場内の空間や設備の立体形状を対象として、3Dスキャナーで測定して得た3D点群データを処理するツール。新版では、寸法が入った画像を作成する機能を加えた。

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 寸法の入った画像の作成は、点群を平行投影する機能を応用したもの。平行投影は遠近法とは異なり、遠くの物体が小さくならずに見える。すなわち、同じ大きさの物体は近くにあっても遠くにあっても画像上では同じ大きさになるため、寸法を入れられる。3Dスキャナーの測定結果をレポートにまとめる際の利用を想定した。

 さらに、点群データに表示機能を付加した自己実行形式のファイルを作成する機能を新設。InfiPoints自体がなくても点群データを3D表示で見られる。

 新版では、3D-CAD「Rhinoceros」へのプラグインも用意。Rhinocerosの画面上で、点群の位置を参照しながら平面や直方体、円柱などの立体形状を作成できる。次期バージョン(2014年の中ごろに発売予定)では、点群内を飛び回りながら見るような動画の作成機能や、簡単な立体形状を点群から自動生成する機能を追加する計画。価格(税別)は、本体が250万円(年間保守料金50万円)、Rhinoceros用プラグインが50万円(同10万円)。(木崎)