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目次
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オープンな企画会議の威力
今号では、創刊45周年記念特別企画の第3弾として、「読者が考えた5年後の特集」という記事をお届けします。この企画に先立って、日経エレクトロニクス(NE)の45年の歴史の中でもおそらく初めてとなるであろう、「オープンな場での企画会議」を開催しました。「NE未来会議」と題したその企画会議には、弊誌の読者…
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AIと電池に血眼になるシリコンバレー
今号の日経エレクトロニクスでは、創刊45周年特別企画の第2弾として、特集「人工知能、超人間へのロードマップ」を掲載しています。記事の中身としては、2030年前後までを見据えたAIの技術進化を独自ロードマップとして提言しており、日経エレクトロニクスが強みとしてきた技術的な濃さとともに、従来にない内容に…
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45周年記念企画、始まります
2016年4月、私ども日経エレクトロニクスは創刊45周年を迎えました。1971年4月の創刊以来、たくさんの読者の皆様に支えられて参りました。厚く御礼を申し上げます。
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日本電産、メガサプライヤーへの道
「京都の電子部品メーカーはどうして強いんですか?」─。私は昨年夏まで、日本経済新聞社に出向しており、企業報道部という部署で、主に国内の電子部品メーカーの動向を京都支社などと連携して取材していました。その時に、新聞のデスクからよく聞かれたのが、冒頭の問いかけです。中国のスマートフォン(スマホ)市場の拡…
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鉄道はIoTで変わるのか
「自動運転車が普及したとき、果たして鉄道はどうなるんだろう」─。
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NEはさらにパワーアップします
読者の皆様、いつも日経エレクトロニクス(NE)をお読みいただきまして、ありがとうございます。実は今号より、NEは編集体制が変わります。前任の今井の後を継ぎ、蓬田(よもぎた)が編集長になりました。今後もこれまで以上に、読者の皆様にとって価値のある情報をお伝えできるよう、スタッフ一同が最大限で取り組んで…
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電池が駆動する時代の、競争力の源
「電池がテクノロジードライバーになるって、どういうことですか?」。編集中の特集記事(記事)を読んで、思わず聞きました。長年、電子産業の牽引役だった「ムーアの法則」は半導体の集積度を高めることで、さまざまな機能をチップ上に実装可能にしました。電池容量の増加は電子機器の動作時間を延ばす効果こそあれ、機能…
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イノベーターの油断
20年以上もたったとは信じられません。1992年。初めての海外出張で目にしたのは、思えば拡張現実感(AR:Augmented Reality)の走りとも言える研究成果でした。現実の紙に描いたイラストを指でなぞったりするだけで、あたかもコンピューターの画面上にあるかのようにコピーやペーストができる。発…
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ネットワーク対総合電機
実に51.3%。10月号の特集記事で紹介しきれなかったアンケート結果があります。「今後のイノベーションの担い手として有望なものを、1位~3位まで選んでください」。この設問に対して半数以上の回答者が「欧米のベンチャー企業」を1位に挙げました。
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夢を見続ける時間
ここまで進んでいるとは思いませんでした。今号のInnovatorに登場する東京女子医科大学の村垣善浩教授らは、あらゆる医療機器がネットワークにつながる次世代の手術室を開発しています。「Industry 4.0」を彷彿とさせる「Medicine 4.0」というキャッチフレーズから少し先のビジョンかと早…
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限りない成長へのオリンピック
ある半導体メーカーCEOのインタビューで聞いてみました。インスツルメントパネルやタッチパネルといった車載のユーザーインターフェース機器を制御するICは、自動運転が普及した後も売れ続けるのかと。答えは「エアコンや音楽プレーヤーなど、人が操作する部分は残るから大丈夫」。本当にそうでしょうか。自動運転さえ…
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紙になり切れないデジタル
「あれ」と思われた読者が、いらっしゃるかもしれません。本号では記事の並び順が通常の号と違うからです。いつもは後半の白黒ページに登場する「Perspective(論文)」は「Breakthrough(特集)」の一部として前半の誌面を飾り、普段は「Emerging Tech&Biz(解説)」の後に来る「…
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脳の私でない部分
無意識のうちに行動していることって、よくありますよね?いえいえ、泥酔した揚げ句の醜態を言っているのではありません。その点に関して自分は弁明のしようもありませんが、ここで指摘したいのはもっと日常的な行為です。例えば今、私はまったく意識せずに呼吸しています。同僚と話しながらもドアを開け、会議室に入り、椅…
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機械の成長期
「取材の2週間後に、取材内容が覆ってしまうような新しい論文が出てきたりするんですよ」。本号の特集「ディープラーニングは万能か」を担当した進藤記者は、この分野で進む研究開発の猛烈なスピードを興奮気味に語りました。現場で活躍する第一人者でさえ追いつくのに精一杯なほど、目新しい成果が次々に出ているというの…
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見かけはバラバラでも心は1つ
時代は「分散」に向かっています。家庭や工場など至る所で電力が生まれる再生可能エネルギーの台頭しかり(記事)。ベンチャー企業による同時多発的な新事業創出の試みもしかり(記事)。そしてセンサーが散らばり、ロボットが動き回る世界では、情報の分散処理が主流になると今号のPerspective(記事)の筆者ら…
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「ムーア後」時代の道しるべ
2015年4月19日。もうすぐ50回目の誕生日がやってきます。米Electronics誌に掲載された論文が、後に「ムーアの法則」と呼ばれる経験則を世に問うてから半世紀。この法則が導いた半導体技術のたゆまぬ進歩こそ、電子産業発展のエンジンでした。
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4Kテレビと現実の加速装置
おとぎの国から抜け出た小人かと思いました。思い切って購入した4Kテレビを見ていた時です。あまりに現実的な人物が実物ではありえない小ささで映されて、脳が錯覚したようです。解像度を高めると、映像がここまで本物に見えるのかと驚きました。
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「イノベーションの源泉」宣言
新生日経エレクトロニクスへようこそ。本誌は今号から大きく生まれ変わります。今後の編集方針を表す言葉として「Sources of Innovation」というキャッチフレーズを掲げました。「イノベーションの源泉」という意味です。本誌は、読者の方々がイノベーションを起こすために必要不可欠な媒体を目指しま…
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さようなら、モノ静かな時代
「IoTってモノがしゃべりだすことだと思うんです」。特集のタイトル決めが難航する中、河合記者が発したこの一言で腑に落ちました。
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パワー半導体が4.0ならWebは今いくつ?
「パワー半導体 4.0」です。この言い回しで表したかったのは、今が歴史的な転換点にあること。SiCやGaNといった新材料の投入は、電力変換の分野を一変させる可能性があります。折しも青色LED向けGaNの研究でノーベル賞を受けた天野浩氏は「いずれは新幹線の重い変圧器を半導体で置き換えたい」と語ってい…