「受講者のニーズに合致するセミナーを提供できた」。手前味噌ではありますが、これが本セミナーを開いてみて強く感じたことです。

 エスノグラフィック・インタビューとは、ユーザーの潜在ニーズを探る手段として注目されるインタビュー手法の1つ。注目の分野であることから日本各地で関連セミナーが開かれていますが、そのほとんどは「机上での講義が多く、具体的なインタビューの体験ができないもの」(本セミナー受講者)だといいます。

 今回のセミナーでは、他のセミナーとの差異化を図るために「技術者が実体験を通してインタビューのコツを身につけられる」ことを目指しました。午前中こそ基礎知識を学ぶ講義に充てたものの、午後は丸々インタビューの実践とまとめに費やしました。3~4人ずつのチームに分かれ、チーム内で[1]情報提供者、[2]メインインタビュアー、[3]サブインタビュアー、[4]記録係、を交互に体験し、同手法への理解を深めたのです。

 セミナー終了後は、複数の受講者たちから「やっとエスノグラフィック・インタビューのポイントをつかめた」「今後は本業に生かせそう」といった声が聞かれました。

 今後も机上だけでは十分に学べないテーマを中心に、こうした「体験型セミナー」を展開していきます。

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