近年、安全・環境問題に対する規制の強化や、カーエレクトロニクス技術の発展、グローバル化によるコスト競争の激化などを背景に、自動車技術は大きな転換期を迎えています。こうした情報ニーズに応えるため、年12回の月刊誌と毎日Web上で発信するニュースサイトで最新の技術情報を提供してまいります。
『日経Automotive Technology』は、2015年1月からの月刊化に伴い、誌名を『日経Automotive』に変更します。
近年、安全・環境問題に対する規制の強化や、カーエレクトロニクス技術の発展、グローバル化によるコスト競争の激化などを背景に、自動車技術は大きな転換期を迎えています。こうした情報ニーズに応えるため、年12回の月刊誌と毎日Web上で発信するニュースサイトで最新の技術情報を提供してまいります。
『日経Automotive Technology』は、2015年1月からの月刊化に伴い、誌名を『日経Automotive』に変更します。
日産リーフの実力
電気自動車(EV)の“ 現在地” と“ 行先” はどこにあるのか――。それを探るため、編集部は1台のクルマを買った。日産自動車の新型EV「リーフ」だ。車両の購入費用だけで400万円を超えた。加速性能や電費、自動運転技術など、様々な項目で実車試験を実施。その後、分解して部品を詳細に分析した。量産EVが…
メガと戦う部品メーカー
電動車両や自動運転技術の開発を加速させる自動車メーカー。その背後で力を増しているのが欧米を中心とするメガサプライヤーだ。日本の部品メーカーは、相対的に規模の小さいところが多い。しかも、既存のエンジン部品の需要は長期的には減少する。新時代の勝ち組を目指す部品メーカーの取り組みを追った。
2040年のクルマ徹底予測
環境規制の強化による電動化や自動運転技術の進化を核として、2040年に向けてクルマの技術は大きく変わる。一部の国でエンジン車は廃止され、無人運転車が街を走り回る時代を展望した。
マツダ新世代スカイアクティブ
マツダのエンジン革命が再び始まる。世界一の圧縮比に達した現行エンジンに続き、2019年に夢の超希薄燃焼ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を量産する。1次エネルギーを考慮したCO2排出量で、電気自動車を上回る環境性能を狙える。さらに高級路線を目指し、低排出ガスの直列6気筒ディーゼルを投入する計画…
自動運転実車試験
現在、日本で市販されている自動運転機能(自動車線維持機能)の実力はどのくらいなのか―。日経Automotiveは、最新の6車種について、首都高速道路の一部を用いた公道試験と、日本自動車研究所(JARI)の施設を用いた特異環境試験を実施した。トップの栄冠に輝いたのは、ドイツDaimler社「メルセデス…
モービルアイ圧勝
JNCAPの「歩行者対応自動ブレーキ試験」で、予想外の結果が得られた。イスラエルMobileye社の画像処理チップを使う単眼カメラの性能が、ステレオカメラなどを上回ったのだ。この結果は、「ティア1」サプライヤーをさらに揺さぶる。日本勢にとって、Mobileye社などの海外勢に対抗できる半導体技術の育…
揺らぐメガサプライヤー
新しい秩序が生まれるその前には、必ず混沌が存在する。「100年に一度」とも言われる大変革を起こすのが自動運転車だ。人工知能(AI)や半導体といった“キーパーツ”を持つメーカーや、モビリティーサービスを目論む異業種企業が台頭してきた。こうした状況の中で、競争力を失う危機に直面しているのがメガサプライヤ…
“走る”ソフトウエア
クルマの価値がハードからソフト、そしてデータやサービスに移行しつつある。スマホのようにアプリを追加・更新し、新たな機能やユーザー体験を提供する手法がクルマにも広がる。クラウドとの連携や人工知能(AI)を活用した自動運転など、ソフトへの対応力が自動車メーカーや部品メーカーの競争力を決める。
可変圧縮比の全貌
日産自動車が2018年に、可変圧縮比エンジンを量産する。かねて多くの研究があるが、実用化しなかった“夢の技術”。エンジン開発の長い歴史に名を刻む快挙だ。燃費性能と動力性能を大きく高めるのにとどまらず、電気自動車時代の新しいエンジンの姿を見据えた布石でもある。全貌を解き明かす。
駐車支援の未来
トヨタ自動車が2003年に世界初の駐車支援機能「インテリジェントパーキングアシスト」(IPA)を実用化して14年。他社が続々と追従し、最近では操舵に加えてブレーキやシフトの操作も支援するようになった。先進的な7車種に試乗し、自動駐車に向けた進化を追った。
変わる高級車ブランド
悠久の歴史によって紡ぎ出されるプレミアム感こそが高級車の価値である―。そんな常識はもう、過去の遺産になろうとしている。米Tesla社が最初の電気自動車を発売したのは2008年だった。10年間、徹底して取り組めばブランドは創れる。その事実に直面した日欧の高級車メーカーがもがく。将来のサービス化時代の優…
2017年の技術キーワード
クルマの技術開発が分岐点に差し掛かっている。環境規制や安全規制の強化に加えて、自動運転の競争激化、コネクテッドカーへの対応など、その対象が多方面に広がっているためだ。自動車メーカーが2017年に実用化する技術を展望することで、クルマの進化の方向性を見いだす。
電動化時代の変速機
クルマの電動化が進み、プラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)が現実的な選択肢になってきた。従来のガソリン車では不可欠な変速機が、モーター駆動に軸足が移る中で生き残れるのか。電動化時代の変速機の進化を追った。
ソフトバンクの野望
買収に次ぐ買収で成長するソフトバンクが、自動車分野に力を注ぐ。IoT(Internet of Things)の「けん引役」となるには、自動運転技術に関わることが欠かせないからだ。同技術には、IoTのカギを握る通信と人工知能(AI)が必須。いま、AIの開発を巡り自動車メーカーとIT企業の連携が加速する…
2030年に花開く10大材料
今から13年後の2030年。クルマを構成する材料は大きく変わっているだろう。現在、2020年代の実用化を目指して開発されている次世代材料の、さらに一世代先の材料が使われ始めるからだ。“エネルギー効率向上”、“省資源”、そして“軽量化”に貢献する、注目すべき10大材料を紹介する。
軽くならない車両に挑む
2020年代に向けて続々と強化される燃費・二酸化炭素(CO2)排出規制。その対応のためにも車両は軽くしたい。だが、車体を軽くしても、衝突安全基準・アセスメントの強化やさまざまな先進機能の追加で車両はなかなか軽くならない。2020年代の車体に課せられた一つの課題は、そうしたジレンマの克服だ。
2020年の主役はEVかPHEVか
今冬、トヨタ自動車は新型のプラグインハイブリッド車(PHEV)「プリウスPHV」を発売する。これに、ドイツVolkswagen社がカウンターパンチを叩き込んだ。突如、最大600km走れる電気自動車(EV)を2020年に発売すると宣言したのである。300万円で買える“大衆電動車”はEVか、それともPH…
ADAS、統合制御が加速する モデルベース開発
システムの機能を「モデル」として扱い、机上でのシミュレーションを駆使して開発プロセスを進める「モデルベース開発」。ADAS(先進運転支援システム)の高度化や、統合制御の必要性といった車両制御システムの複雑化を背景に導入が加速している。モデルベース開発で変わるクルマづくりの最前線を追う。(中島 募)
クルマの動きが遅すぎる
クルマの動きを決めるシャシー技術。しばらく足踏みしていた印象だが、いよいよ大きく進化する。統合制御が本格的に始まる。後押しするのが、自動運転だ。多くのセンサーで、人より速く障害物を認識できる。統合制御で今のクルマをもっと速く狙い通りに動かせると、格段に安全になる。将来はインホイールモーターの登場で、…
三菱・スズキの不正を繰り返すな
三菱自動車やスズキによる燃費不正など自動車業界では最近、技術者による不正が頻発している。本質的な原因は何か、特定の企業だけの問題なのか、不正を防ぐには何が必要なのか。本誌では両社の調査結果を分析するとともに、自動車メーカーOBの座談会や技術者に対するアンケート調査を実施。そこから見えてきたのは、顧客…