安全リレーモジュールは、安全に関わる制御システムにおいて、「安全を確認できた場合だけ機械を運転する」という制御を実現するための機器です。具体的には、非常停止スイッチや安全スイッチといった「入力部」からの信号を受けて安全かどうかを判断し、その判断結果に基づいてコンタクタなどの「出力部」に信号を送ります。すなわち、安全リレーモジュールは安全関連システムにおいて「論理部」という中心的な役割を果たします(図1)。
一般的な安全リレーモジュールは、1つのケース内に複数の強制ガイド式リレー(第10回を参照)を内蔵しています(図2)。さらに電子部品が実装された電子回路を備えており、制御盤に取り付けられる構造になっています。