スマホ動画(Youtube):課題克服と事前の戦略に役立てる

スマホ動画(Youtube)を活用
スマホ動画(Youtube)を活用

 ある野球チームは試合中の選手のプレーをスマホで撮影して、試合が終わるとそれぞれの選手に渡した。すると、上級のプロ選手であればあるほど試合の場面場面での自分のプレーをその場で分析して、次回のための課題克服練習方法と自己改善アイディアを出してしまったと言う。

 また試合の流れを観客席から動画撮影してミーティングで選手達と一緒に分析したところ、思わぬ発見が続出した。

「あの角度にボールが飛ぶと、4番目の照明が目に入って一瞬ボールが見えなくなる死角ができる。だから攻撃に転じた時に利用すれば有利な試合展開になる」

「A選手がダッシュしたとき、B選手がいつも右にフォローに入る。だから裏をかいて、左にボールを回せばクリアできることがビデオからわかる」

「Cチームの監督は、D選手がミスしたのに『それでいい』というジェスチャーをしていた。ということは、あの場面ではD選手がああいうプレーをする作戦指示が出ていたからだ。次はその裏をかけば勝てる」

 撮影された動画が長い場合は15分のビデオに編集して、選手だけがアクセスできるように設定したYoutubeにアップする。こうすることで、コーチや選手達が出張先のホテルや空港で、スマホから何度もその動画を繰り返してチェックできる。また海外遠征中の選手達も、それを参考にして国際試合などのときに、事前に作戦や選手の動きを頭に叩き込んでチームと合流することができる。

 ビジネスの場面では、現場でスマホによる動画撮影を行い、Youtubeにアップしてから、そのURLをFBにアップしてプロジェクト・メンバーに見てもらうのが良いだろう。そして、意見を寄せてもらう。また、現場を動画撮影するときは、声を出しながら撮影すれば、後でコメントをテキストで打たなくても見る側が理解しやすくなる。