プレゼン資料を最速で作るには、出来合いのプレゼンをテーマに沿って改良するのが一番だ。

 ただし、職場で以前から使い回してきたプレゼン資料では、既視感がありすぎる。プレゼン相手に“手抜き”と感じられてしまう。パワポ付属のテンプレートも、ありきたりなものになってしまうので避けたいところだ。

 そこで利用したいのが、ウェブ上に公開されているテンプレートだ(図1)。既視感のない目新しいスライドで相手の気を引ける(図2)。さらに、表紙から図表、箇条書きスライドがすべてそろっているものもある。この中から目的に合うものを入手し、順を踏んでアレンジすれば、ひと味違うスライドを効率よく作成できる。

図1 マイクロソフトのサイト「Office.com」(以前のオフィス・オンライン)では、プレゼンのひな型となる“テンプレート”が無料で提供されている。中に文字や図表が入っているものを選べば、少し手直しするだけでスライドが完成する
図2 パワポ付属のデザインはありきたり。ウェブから入手したテンプレートなら鮮度抜群だ

 特にお薦めなのが、マイクロソフトのサイト「Office.com」にあるテンプレート。ここには、文字や図表入りのテンプレート、グラフや地図などの素材が無料で提供されている(図3)。パワポの「新規作成」画面にそのまま表示されるので、標準のテンプレートと同じ要領で探せる。

 なお、プレゼンのテンプレートには、表紙から始まり図表などのイラストまで入った「サンプル」と、表紙だけ入ったデザインテンプレートがある(図4)。後者の場合は他のサンプルから適宜スライドを追加すればよい。

図3 「Office.com」は、パワポの「新規作成」画面から直接開くことができる
デザインだけのテンプレートもある
図4 「Office.com」上には、見本の文字が入っていない、デザインだけのテンプレートもある。目新しいデザインがそろっており、一味違うスライド作りに重宝する。その場合、適宜新しいスライドを追加して文字を入力する[注1]

[注1] 名前に「デザインテンプレート」と入っているテンプレートや図7の「スライドをデザインする」「デザイン」の中のテンプレートは、デザインだけの場合が多い