見栄えがよく、既視感のない納得のプレゼン資料を、“手早く”作るにはどうしたらいいか──。これが今回の特集のテーマだ。

 プレゼン資料作りの定番ソフト「パワーポイント」は、強力なスライドや図表の作成能力を備えている。手間と時間をかければ、かなり凝ったスライドを作成できる。だが、日々の仕事に追われていれば、丸一日プレゼン資料作りに没頭することなどまずできない。

 実際には、職場で以前から使われているパワーポイントのファイルを流用するケースが多いのではないだろうか。文字やデータを新しいものに変更してしのぐわけだ。

 しかし、それでは目新しさに欠ける。プレゼン先から「見たことあるなぁ…」などと思われるのは避けたいところだ。

3つのポイントを押さえて、納得のプレゼンを作る

 魅せるプレゼン資料を短時間で作るポイントは3つある(図1)。

 1つはネットから新しいプレゼンのテンプレートを入手すること。“出来合い”のものを改良することで、手早く作るという考えはそのままに、器を新しくするわけだ。「Office.com」などには、ひと味違うデザインのスライドがそろっている。

 2つめは、パワポ2007/2010の新機能を利用して、図表などを手早く作ること。

 図やグラフの見栄えを良くしようと、細かく手を加えて時間を浪費した経験をお持ちの方は少なくないだろう。パワポ2007/2010を使えば、見栄えのいいプレゼン、図表がビックリするほど簡単にできる。標準で備えている図の種類も多く、ビジネス用途ならたいていカバーできる。

 3つめは説得力あるプレゼンに仕立てるため、説明に“動き”を盛り込むといった細部にも気を配ること。相手に配る資料もキッチリ用意しておく。ここまでやっておけば、“手抜き”には見られない。

図1 きれいで目新しいプレゼン資料を手早く作りたい─。それには、テンプレートの利用が一番。パワポ2007/2010の新機能で見栄えのいい図表を作り、アニメ効果や配布資料をキッチリそろえれば完璧だ