先端テニステクニック映像

 トップ選手の練習映像もある。試合ではなく、延々とボールを打ち続けている映像だ。選手は最先端のボールを打つスタイルを繰り返しているだけだが、見ているだけでどんどん脳にそのイメージが染み込んでいく。つまり見ているだけで世界最高レベルのプレーを脳にイメージ付けできる。視覚的な動作だけでなく、ボールをヒットした快音、コート上をたゆまなく行き来するテニスシューズがコートに擦れるキュッ!キュッ!と切れるような音などが、その動作と相まって総合的なイメージとして刻まれていく。この映像によるイメージトレーニングは、オンライン特有の学習効果といって良いだろう。

 音響が伴った映像は、リズムを体感しながら体得する効果がある。テニスプレーヤにとって、リズムは重要な要素と言われているからなおさら学習効果が高い。

 最先端ビジネスの現場を視察することは、ビジネスの基本である。ネットの先進映像を見れば、擬似的ではあるが現地視察ができる。若者全員が見れれば、その中から才能が開花する確率は上がるはずだ。

 先端テニステクニックの映像を毎週何回か定期的に見るようにすると、いつか脳裏に刻まれた残像を頼りに自分のテニスプレーを修正することができるようになる。そうしているうちに実践練習で「あ、これだ!」と気づく。この実感は忘れられないほど感動的だ。

 あとはこの感触を頼りにあれこれ探りながら打ち込んでいくと1回が2回、2回が3回というようにできるようになってくる。いわゆる反復練習の効果である。いい打ち方ができると、相手のテニスプレーヤから「ナイスショット」と言ってもらえるから、ますますハリキリ、気づくと何とか打てるようになっている。

 理屈で考えたり、教わったままの練習ではこうは行かない。「スポーツは理屈で考えるな、感覚で掴め」と言われるゆえんである。この感覚トレーニングがオンラインを使った世界トッププレーヤの映像反復学習である。

 実践ビジネスも理屈ではなく「見て、感じ取って、考える」ことが重要である。オンラインにある海外の先端ビジネス紹介映像を見ていると、日本のテレビのニュービジネス紹介に「ああ、オンラインで紹介していた先端ビジネスを使っている」と気づいたり、現場で「もしかして、コレがそうか」「すでに日本でも始まっていたんだ」などと深読みできる力が付いてくるだろう。自分の企画提案に先端ビジネスを取り込んでプレゼンすると、クライアント(プレゼンを評価する取引先)や有能な上司から「Good job!」をもらえる回数も増えてくるはずだ。
世界最先端のテニススタイルが見られる映像コンテンツサービスの例
世界最先端のテニススタイルが見られる映像コンテンツサービスの例
出典:ATP(http://www.atpworldtour.tennistv.com/?WT.mc_id=atp2)