RFIDタイプの非接触安全スイッチ
RFIDタイプの非接触安全スイッチは、リードスイッチタイプよりも強力な無効化防止機能や故障検出機能を実現できます。そのため、近年はRFIDタイプの採用が少しずつ増えています。
<構造と動作の原理>
RFIDタイプの非接触安全スイッチの構造を図6に示します。アクチュエータがスイッチ本体に近づくと、センサヘッド側のRFIDリーダがアクチュエータ側のRFIDからIDデータを読み取ります。それをあらかじめ本体側に記憶してあるIDと照合し、一致していればコントローラが出力を許可するという仕組みです。
<無効化防止機能>
RFIDタイプの無効化防止機能は、ユニコード式とマルチコード式の2種類があります。
■ユニコード式
RFIDリーダが特定のRFIDを読み取った場合のみ、出力を許可する方式です(図7)。別のRFIDを搭載したアクチュエータを近づけても出力を許可しないので、非常に高いレベルの無効化対策を実現できます。これは、RFIDタイプの特長を最大限に生かした方式といえます。
■マルチコード式
同じタイプのアクチュエータであれば異なる個体でも出力を許可する方式です。この方式でも無効化防止という点では、リードスイッチタイプよりも高いレベルを実現できます。ただし、リードスイッチタイプと同様に交換用アクチュエータなど備品の管理が必要になります。
<故障検出機能>
ユニコード式もマルチコード式も、内蔵ICとソフトウエアによってセンサ自体の故障検出が可能です。従って、故障診断用の外部コントローラは要りません。