非常停止スイッチの種類

 非常停止スイッチの種類としては、主に以下のものが挙げられます。

<押しボタン式非常停止スイッチ>
 操作パネルまたは操作ボックスの表面に取り付けられた赤色のキノコ型ボタンを手で押して機械を停止させるタイプです(図3)。いったん押し下げられたボタンはそのままの位置で保持されます。ボタンの位置を元に戻す(リセット)方法としては、ボタンを指定された方向に回すタイプと、元の位置に引っ張るタイプがあります(図4)。

図3●押しボタン式非常停止スイッチ
図4●リセット方向を示す矢印

<足踏み式の非常停止スイッチ>
 上記の押しボタン式非常停止スイッチのボタンを、足で押し下げるタイプです。

<ロープ式非常停止スイッチ>
 ラインに沿ってロープを設置し、そのロープを引っ張ることにより機械設備を停止させるタイプです。複数の機械設備などから成る長い製造ラインで使用されます。このタイプでは、ロープには適切な張りが必要です。ロープが切れたり緩んだりした場合にも非常停止スイッチが作動し、機械が停止します(図5)。

図5●ロープ式非常停止スイッチ