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HOMEエレクトロニクスアナログ製品企画から量産開始まで全16工程の手順と勘所 > 第5回:(4)各ブロックの設計(下)

製品企画から量産開始まで全16工程の手順と勘所

第5回:(4)各ブロックの設計(下)

  • 根日屋 英之=アンプレット
  • 2012/05/28 00:00
  • 1/3ページ

(6)キー・パーツになったアンテナの設計

 アンテナは単に安く済ませられる購入部品として扱われがちであったが,近年では高い性能や機能が要求されるようになってきた。ワイヤレス製品の小型化や通信の広帯域化,電磁防護規制を考慮したアンテナ取り付け位置の検討,マルチアンテナの採用,複数の周波数での使用など,アンテナの設計が重要になっている。

 特にますます発展するマルチアンテナの世界では,スマート・アンテナの設計にデジタル信号処理などの知識が必要になり,通信方式や電子回路とアンテナとの融合が始まった。このため技術者は今後,電磁気学に基づくアンテナの動作原理と,電子回路の双方の知識を身に付けておく必要がある。ところが,電子回路は分かるがアンテナは分からない,逆にアンテナは分かるが電子回路が分からないという技術者が少なくない。

最近のアンテナ設計ポイントについて、以下に述べよう。

進歩するアンテナ,設計のポイントを押さえる

 アンテナの設置位置については,電波を効率よく放射させるためにいろいろな検討が行われる。図C-1はノートパソコン,図C-2は携帯電話機の例である。

図C-1 ノート・パソコンのアンテナ取り付け位置
[画像のクリックで拡大表示]
図C-2 携帯電話のGPS用アンテナやダイバーシチ・アンテナの取り付け位置
[画像のクリックで拡大表示]

 近年,ワイヤレス機器が小さくなり,アンテナも小さくしなければならなくなった。最大外形寸法が波長の2π分の1以下の大きさのアンテナを,小形アンテナと定義することが多い。なお,ここでは参考文献C-1)に従って“小形”と表記する。図C-3に小形アンテナの例を示す。

C-1)藤本,「小形アンテナに関する研究動向」,『電子情報通信学会論文誌(B)』,vol.70,no.8,pp.830-838,1987年8月.

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