特徴

<小形でも大きな電流を開閉できる>
 一般に、電気回路をオフにする際、接点間にアークと呼ばれる火花が発生します。このアークは、電流が大きければ大きいほど発生しやすく、接点を切り替える速度が遅ければ遅いほど持続時間が長くなって接点劣化の要因になります。マイクロスイッチのスナップアクション機構は瞬時に接点が切り替わるので、アークの持続時間が短く、小形でも比較的大きな電流が流れる回路に使えます。

<高精度>
 マイクロスイッチはオン/オフ操作を何回繰り返してもほぼ同じ位置で接点が切り替わるので、位置検出の誤差が小さく、精度が要求される用途に向いています。これもスナップアクション機構を持つマイクロスイッチならではの特長です。

<耐久性>
 アークの持続時間が短いので、接点が受ける損傷も小さく、耐久性が高くなります。

<クリック感・音>
 スナップアクション機構は操作時に独特のクリック感や音があるので、操作したことを触覚や聴覚で確認できます。

種類

 マイクロスイッチのサイズは、一般形/小形/超小形/極超小形の4種類に分類されます。(図2)。一般形のマイクロスイッチは大規模な産業機械・設備に、小形/超小形/極超小形のマイクロスイッチは業務機器や家電などに使われます。

 耐環境性による分類もあります。具体的には、シール機能を持つタイプ(シールタイプ)と持たないタイプ(一般タイプ)があります。

図2●マイクロスイッチの種類
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