三城ホールディングス J&T DREAM CHANCE チーフエバンジェリストの河村和典氏
三城ホールディングス J&T DREAM CHANCE チーフエバンジェリストの河村和典氏
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間チルダ 代表の白鳥啓氏
間チルダ 代表の白鳥啓氏
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雰囲気メガネの外観
雰囲気メガネの外観
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雰囲気メガネの設定画面
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メガネメーカーが開発したウエアラブル機器として2014年5月に発表され、一躍脚光を浴びたジェイアイエヌの「JINS MEME」。実はそれより先に、メガネメーカー発のウエアラブル機器が発表されていた(JINS MEMEのニュース)。同年2月にスペインで開催された「Mobile World Congress 2014」で初披露された「雰囲気メガネ」だ。“メガネのパリミキ”でおなじみの三城ホールディングスと、間チルダ、情報科学芸術大学院大学 教授の赤松 正行氏が開発した製品である。開発を手掛ける三城ホールディングス J&T DREAM CHANCE チーフエバンジェリストの河村和典氏と間チルダ 代表の白鳥啓氏に雰囲気メガネ開発の狙いを聞いた。

雰囲気メガネとはどのような製品なのか。

 雰囲気メガネの名前通り、なんとなく、メガネをかけている人に情報を知らせられるメガネだ。iPhoneとBluetooth Low Energy(BLE)で接続されることで連携して動作する。メガネのフレームにLEDが仕込んであり、スマホから制御することで、さまざまなタイミングでさまざまな色で光らせることができる。また、メガネのつるの終端(耳の後ろに接する場所)にピエゾ材料によるスピーカーが入っており、チチッといった鳥のさえずりのような音が鳴らせる。

 使い方は電話やメール、SNSメッセージの着信や株価の変動、ゲリラ豪雨の通知などの天気予報、次の予定などを光や音によって通知することができる。この他、タイマーやメトロノームとして使ったり、モールス信号を送ったり、パーティーのときにカラフルに光らせたりすることもできる。ナビゲーションアプリと連携して、右に曲がる場所では右側を光らすといったことも考えられる。

 iPhone忘れやメガネ忘れ防止という機能もある。雰囲気メガネとiPhoneは、BLEで通信していることから、この信号強度が弱まったときにiPhoneおよびメガネそれぞれで警告を発する。

 こうした機能のうち、メトロノームは好評だ。ライブでメンバーの楽器の音が聞こえない場合に、テンポが光で見えることで音が外れることを防げるという声をもらっている。