Q.日本以外の国からの進出は多いのですか?

 東北3省に進出するのは、やはり日本と韓国の企業が圧倒的に多いです。以前、欧米向けに宣伝活動をしたことがありますが、あまり効果がありませんでした。瀋陽市の知名度がそれらの国々では高くないからでしょう。

 中でも韓国企業はかなり多い。瀋陽に住んでいる人の数で比べると、日本人が1000人程度であるのに対し、韓国人は7万から8万人もいます。瀋陽に韓国人が多いのは、朝鮮族が多いという要因もあります。朝鮮族は60万人ぐらい住んでいて、その人達の親戚が韓国からやって来るのです。

 とは言え、瀋陽に出張で訪れる日本人は最近とても増えています。日本から瀋陽までの航空便は満席に近く、チケットが取れないこともあるぐらいです。少し前までなら、瀋陽にいる日本人は皆が互い知り合いでしたが、今は人が増えたために面識がない人も出てきています。特に飲食店など、自分で事業を興す人も増えてきました。

瀋陽市内の商業施設<br>東北地方の中心都市である瀋陽には外資系を中心に有名ブランドが多数進出している。
瀋陽市内の商業施設
東北地方の中心都市である瀋陽には外資系を中心に有名ブランドが多数進出している。
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 東北地方の中心都市である瀋陽には外資系を中心に有名ブランドが多数進出している。

 先日、面白い日本人に会いました。その人は、インテリア関連の商品を販売していて、お客さんは瀋陽で日本人向けの飲食店を経営している人です。日本風の内装をするには、やはり日本のインテリアが最適です。そうした日本料理店向けのインテリアを扱う人が出てきたというのは、それだけ市場としても広がってきたことの表れでしょう。