ホンダは,国土交通省が交通事故の大幅な削減を目的として実用化を推進している「第3期ASV計画」に対応した先進安全自動車「ASV-3」を公開した。最大の特徴は,事故を回避するために従来のカメラやレーダを使った安全装備に加えて,車車間通信を利用していること。車車間通信により,従来のカメラやレーダによる事故防止システムよりも早期に車両や歩行者などの接近を検出し,事故を未然に防ぐ効果を高めている。

 ホンダは2000年に発表した先代車「ASV-2」に,先進の安全装備としてブレーキ制御式のクルーズ・コントロールや追突事故軽減システム,配光可変型ヘッドランプ「AFS(adaptive front lighting system)」,夜間での歩行者検知が可能なナイトビジョン・システムなどを搭載した。