組み込みソフトウエアの生命線と言えるリアルタイム性。これまではスレッドの優先度を試行錯誤しながら手探りで設定するのが一般的だった。こうした作業の効率化を狙ってNECは,OS上のプロセス同士がタスク・スイッチする様子や各プロセスの実行時間,ディスク・アクセスの状態,プロセス同士の通信状況などを100ns単位で計測できる性能計測ツール「mevalet for Embedded V1.0」を発表した。社内で10年来,IT分野向けに開発してきたツールを組み込みLinuxに対応させた。現在,Linuxを使ったNECの携帯電話機向けソフトウエア開発部門で評価を始めているという。