NTTドコモやKDDI,PHSを手掛けるウィルコムなどが,携帯電話網を使う機器組み込み用モジュールを2005年7月13日~15日に開催された「ワイヤレスジャパン2005」で公開した。

 携帯電話事業者がこうした組み込み用モジュールで狙うことは大きく2つある。1つは,家電やクルマ,おもちゃ,自動販売機といった「モノ」が携帯電話網を使う環境を整備することで9212万件に達した加入数を増やすこと。例えばNTTドコモは,家電の遠隔操作やペットの監視などに向けた映像/音声処理ボード「FOMA AVボード」を見せた。同ボードをカメラ共に機器に組み込めばテレビ電話機能を実現できる。携帯電話網の3G化で高速化した通信を生かして,AV機器まで組み込みの対象にしようというものだ。