2006年7月にEU(欧州連合)で施行されるRoHS指令への対応に,機器メーカーをはじめ部品メーカーや材料メーカーが困惑している。法律の解釈により規制への対処方法が大きく変わることや,最も重要な適用除外項目がいまだに決まらないためだ。日経エレクトロニクスと日経ものづくりが2005年4月に開催したセミナー「グリーン・エンジニアリング2005」においても,こうしたRoHS指令の現状が浮き彫りとなった。大阪大学 産業科学研究所 教授の菅沼克昭氏と,東京大学 先端科学技術研究センター 特任研究員の徐忠華氏,TDK 安全環境室 製品環境技術課長の中村喜一氏,ユーエル エーペックス RSCSプロジェクトチーム プロジェクトマネージャーの青木正光氏を迎えて行ったパネル・ディスカッションから,RoHS指令の最新動向をお伝えする。(狩集 浩志=本誌)

[パネリスト]
菅沼 克昭
大阪大学 産業科学研究所 教授
徐 忠華
東京大学 先端科学技術研究センター 特任研究員
中村 喜一
TDK テクニカルセンター アドミニストレーショングループ
安全環境室 製品環境技術課長
青木 正光
ユーエル エーペックス RSCSプロジェクトチーム
プロジェクトマネージャー